GE-PON(ジーイーポン:Gigabit Ethernet-Passive Optical Network)を簡単に説明すると、ギガビットのFTTHサービスを実現する技術のこと。
もう少し技術的に説明すれば、PON技術にギガビットイーサネット技術を取り込み、1Gbpsという超高速で光ファイバのアクセス区間通信を実現する技術となる。
PONシステムとは複数の末端ユーザーで回線を共有する技術のこと。
GE-PONシステム
GE-PONについての解説。
GE-PON(ギガビット・イーサネット・パッシブ・オプティカル・ネットワーク)とは、高速な光ファイバーインターネット接続を提供するための技術です。簡単に言うと、1本の光ファイバーを複数のユーザーで共有できる仕組みです。
GE-PONの基本概念
- 基本構成:
- 通信事業者側の設備(OLT)と各家庭の終端装置(ONU)があります
- 両者は「木の幹と葉」のような関係で接続されています
- 分岐装置(光スプリッタ)で1本の光ファイバーを最大32ユーザーに分配
- メリット:
- コスト効率が良い:1本の回線を複数ユーザーで「割り勘」できる
- 高速:上り・下り共に1Gbpsの通信速度
- イーサネット技術を使用:広く普及している標準技術なので部品調達が容易
どうやって動くの?
下り通信(事業者→家庭)
- 全ての家庭に同じデータが届きますが、各ONU(家庭の装置)は自分宛の情報だけを受け取ります
- 「LLID」という識別子で自分宛かどうかを判断
- セキュリティのため、暗号化されています
上り通信(家庭→事業者)
- 複数の家庭から同時に信号を送ると、ぶつかってしまう問題があります
- これを防ぐため、OLT(事業者側装置)が交通整理役となり、各家庭の装置に「今送っていいよ」という許可(GATE信号)を出します
- 各家庭の装置は自分の順番が来たときだけデータを送信
帯域の効率的な使用(DBA)
- 通信量に応じて動的に帯域(回線容量)を割り当てる仕組み
- データをたくさん送りたい家庭には一時的により多くの帯域を割り当てます
- VoIP電話など遅延に敏感なサービスは優先的に処理
セキュリティと保守管理
- 認証機能:正規のユーザーだけがネットワークに接続できるようにします
- 暗号化:他人のデータを見られないよう保護します
- 障害監視:問題が発生した場合に素早く検出できます
NTTが開発したGE-PONシステムは、光ファイバーによる高速インターネット接続(Bフレッツなど)を効率的に提供するための基盤技術となっています。
GE-PONはIEEE802.3ahにおいて標準化された高速光アクセス方式です。
IEEE802.3ahではOLT(Optical Line Terminal)-ONU(OpticalNetwork Unit)間の通信制御方法,保守監視インタフェース等の規定だけがされています。実際にこの標準にのっとった装置をつくるとを考えた場合、例えば装置を保守運用するオペレータとのインタフェースをどのようにするか、ONUの開通方法をどのようにするかなど考慮すべき課題がいくつもあります。これらの課題を解決するために、いくつかの機能を装置に搭載する必要があり、これらの機能をここでは、システム化機能と呼びます.
光回線終端装置
光回線終端装置(ひかりかいせんしゅうたんそうち)は、光通信ネットワークの終端に設置され、光信号・電気信号間の変換と光信号の多重・分離をするデータ回線終端装置である。
俗に光モデムと呼ばれることがあるが、モデムは通信のアナログ-デジタルの変換を行ない、ONUでは光-デジタルの信号変換行うことから異なるものとされる。
ONUとDSU
- ONU (Optical Network Unit : ONU) と呼んだ場合は1芯式
- DSU(Digital Service Unit : DSU) と呼ぶ場合は2芯式
光通信を行うには事業者側と加入者側の双方に対になった終端装置が必要である。加入者側では光ネットワークユニット (Optical Network Unit : ONU) を使う。
加入者側について話していることが明らかな場合には、光回線終端装置とONUを同義語のように使うことが多い。事業者側ではSLT (Subscriber Line Terminal) またはOLT (Optical Line Terminal) を使う。
ただし日本では、NTTグループや電力系通信事業者など多くの事業者において、「ONU」と呼んだ場合は1芯式(光ファイバー1本で信号の送受信をピンポン伝送方式で行う)の装置を指す。
2芯式(信号の送受信にそれぞれ別々の光ファイバーを1本ずつ使用するもの)の装置については加入者回線終端装置 (Digital Service Unit : DSU) と呼び、ONUと区別している。
日本で使われているONU(製品名)
FTTHで使われるONU
- EX-ONU、FX-ONU
- NTTのビジネスタイプ、ベーシックタイプ用のONU
- B-PON<>A B-ONU-E<1>
- NTT東日本のニューファミリータイプ
- NTT西日本のファミリー100用のONU
- GE-PON<>A
- GE-PON-ONU<1>2
- GE-PON-ONUタイプD<1>2
- NTT東日本のハイパーファミリータイプ
- NTT西日本の光・プレミアム用のONU
- NTTのネクスト用のONU
この時期のONUは初期には100Mbps回線加入用として提供されたが、実際にはギガビットネットワークに対する通信能力を備えている。この為、ONUや光ファイバーの入れ替え工事をしなくても、100Mbps IPv4ネットワークから、1Gbps IPv4,v6ネットワークにアップグレードできる。
GE-PON-ONUタイプE<1>2
GE-PON-ONUタイプG<1>2(GE-PON-ONUタイプD<1>2とホームゲートウエイが一体化したもの)
- Yahoo!BB光ONU
- Yahoo!BB光用のONU
- ひかりoneホーム用ONU
- auひかり用のONU
- V-ONU
- ケーブルテレビ用のONU

参考引用
NURO光のG-PON
下り最大2GbpsのNURO光が採用するPON技術。
NTTやauが使用するGE-PONの約2倍の伝送速度を実現する仕組みになっている。
NURO光 6Gbps、10Gbps対応 XGS-PON

次世代ネットワーク規格XG-PONを採用したことで実現した下り最大10Gの通信サービスです。今後4Kの映像配信の普及やIOTの浸透によってインターネットにつながる機器が爆発的に増えると予想されています。NUROでは今まで同様、すべてに先駆けて個人向け10Gサービスの販売を開始します。2018年
※東京都ほか関東の一部地域のみ
2018年5月 大阪市未対応
2025年 対応済み

auの超ひかり 5Gbps 10Gbps

ベストエフォート型サービス。記載速度は技術規格上の概ねの最大値となり、実使用速度を示すものではありません。お客さまのご利用環境、回線の状況などにより大幅に低下する場合があります。ホームゲートウェイ内蔵の無線LANご利用(有料)時の通信最大速度は、最大2.4Gbps(Draft IEEE802.11ax)/1.7Gbps(IEEE802.11ac)となります。
※東京都ほか関東の一部地域のみ「auひかり ホーム10ギガ・5ギガ」は戸建て向けサービスとなります。
以下GEPONは関係ない話ですが
うちは光回線なのに遅い?
2015年以前に契約してる光回線はVDSL方式といって同じ名称の「光回線」といっても少し違うものなんです。
建物内は電話線を使った光回線です。
2025年、光回線といえばNTTから自宅の部屋まで光ファイバーで繋がるものを言います。VDSLは建物までは光ファイバーだけど、建物の中は電話回線(金属)を使うので、光信号を電気信号へ変換することで通信速度がとても遅くなってしまうのです。多くのマンションではこのVDSL(FTTB ファイバートゥザ・ビル)の方式が取られています。FTTHの工事ができないので、NURO光やauひかりのような2ギガ10ギガの高速インターネットの契約ができない事が多いです。
解決策として、今はこのVDSLよりも10倍高速な同軸ケーブルを使ったJCOMのような光回線もあります。
JCOM NET 1Gの光回線はマンションでも開通可能 ハイブリッド方式で高速

JCOMはケーブルテレビの回線網でインターネット回線を提供していますが、並行して光ファイバーを建物までつながるNTTの回線とauの回線双方を使用した光回線も提供しています。
工事ができずにインターネット回線が遅いなと感じる方はJCOMの光ファイバーと同軸ケーブルのハイブリッド方式もおすすめです。
乗り換えると
- とにかく月額が安くなる
- 最新の終端装置で回線速度は現代の光回線並になる
といい事づくしです。
私は住み替えができない分譲マンションなので最終的に2025年JCOMにしました。

光回線1ギガの平均より高速で安定しています。
回線乗り換え時に発生する違約金などは新しい契約で貰えるキャッシュバックでカバーできます。
最新のFTTH(光ファイバーを部屋までつなぐ工事)を施した回線が恐ろしく高速です。
月々の料金も高いし、回線も遅いです。
この機会に光コラボに乗り換えましょう。
おすすめの乗り換え光回線(キャンペーンが優秀)はこちら
