
WiMAX契約前に知っておきたいデメリット – 契約して損しないためのメリット・デメリット完全ガイド
インターネット回線選びで迷っている方の中には、工事不要で手軽に始められるWiMAXを検討している方も多いでしょう。しかし、契約してから「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、メリットだけでなくデメリットもしっかり理解しておくことが重要です。
この記事では、WiMAXを契約する前に絶対に知っておくべきデメリットと、それでも魅力的なメリットを詳しく解説します。あなたの生活スタイルや利用環境に本当にWiMAXが合っているのか、判断材料としてご活用ください。
WiMAXの基本情報
まず、WiMAXとは何かおさらいしておきましょう。
WiMAXは無線通信技術を使ったモバイルインターネットサービスで、最新の「WiMAX +5G」では5G回線も利用可能になっています。工事不要で、コンセントに差し込むだけですぐにインターネットが使えるため、引っ越しが多い方や賃貸住宅にお住まいの方に人気です。
現在販売されている主なサービスは「WiMAX +5G」で、主要プロバイダとしてUQ WiMAX、GMOとくとくBB、Broad WiMAXなどがあります。
WiMAXのデメリット – 契約前に知っておくべき7つの注意点
通信速度の不安定さ
問題点: WiMAXは無線通信のため、光回線と比べて通信速度が不安定になりがちです。理論上の最大速度は2.7Gbpsとされていますが、実際の速度はずっと低くなることが一般的です。
実態: 平均的な実測値は下り50〜100Mbps程度で、時間帯や場所によっては10Mbps以下になることも珍しくありません。特に夕方〜夜間の速度低下(いわゆる「夜遅問題」)が顕著です。
影響: オンラインゲームや大容量ファイルのダウンロード、4K動画の視聴などでストレスを感じる場合があります。
建物内や地下での電波の弱さ
問題点: 鉄筋コンクリート構造の建物内や地下、山間部などでは電波が届きにくく、通信速度が極端に低下したり、接続が不安定になったりすることがあります。
実態: 特にマンションの高層階や地下室、エレベーター内、地下鉄など電波の届きにくい場所では、ほとんど使えなくなる可能性もあります。
対策: 事前に使用予定の場所でエリア確認や無料お試しを利用して、実際の電波状況を確認することが重要です。
月間データ容量制限の存在
問題点: WiMAXには「ギガ放題プラン」でも実質的なデータ容量制限があります。
実態: 3日間で15GB以上使用すると、翌日18時〜翌々日2時まで通信速度が1Mbps程度に制限される場合があります(プロバイダによって異なる場合があります)。
影響: 動画のヘビーユーザーやオンラインゲームを頻繁にプレイする方は、この制限に引っかかりやすいです。
光回線と比べて割高な月額料金
問題点: 月額料金だけを見ると、光回線より安く見えることもありますが、長期的に見ると必ずしも経済的とは言えません。
実態:
- WiMAXの月額料金: 約3,800〜4,800円
- 光回線の月額料金: 約3,800〜5,500円(キャンペーン適用時)
注意点: WiMAXは短期解約時の違約金が高額な場合や、端末代金の残債が発生することもあります。また、光回線と違って通信品質に対する料金の高さを感じる方も少なくありません。
バッテリー持ちと発熱の問題
問題点: モバイルルーターは電池駆動のため、連続使用時間に制限があります。また、使用中に本体が発熱することがあります。
実態:
- バッテリー持続時間: 通常約8〜10時間(使用状況により変動)
- 発熱: 長時間使用や充電しながらの使用で本体温度が上昇
影響: 外出先での長時間利用には、モバイルバッテリーが必要になる場合があります。また、発熱による性能低下も一時的に起こることがあります。
複数台同時接続時の速度低下
問題点: 1台のWiMAXルーターに複数のデバイスを接続すると、1台あたりの速度が低下します。
実態: 一般的に10台以上の同時接続が可能ですが、接続台数が増えるほど1台あたりの速度は下がります。特に複数台で動画視聴やオンラインゲームをする場合は顕著です。
影響: 家族全員がヘビーユーザーの場合や、複数人で同時に大容量通信をする場合は不満を感じる可能性があります。
サポート体制の違い
問題点: プロバイダによってサポート体制に大きな差があります。
実態: 大手キャリア系と比較すると、一部の格安プロバイダではサポート時間の制限や、対応の質に差がある場合があります。
影響: 通信トラブル発生時に迅速な解決が得られないケースもあるため、サポート体制も選択基準に入れることが重要です。
WiMAXのメリット – それでも選ばれる5つの理由
デメリットばかり強調してきましたが、WiMAXにはやはり魅力的なメリットがあります。
工事不要ですぐに使える手軽さ
利点: 申し込みから最短翌日に端末が届き、コンセントに差し込むだけですぐにインターネットが使えます。
メリット: 引っ越しが多い方や、短期間だけインターネットを利用したい方に最適です。また、賃貸物件で壁に穴を開けられない場合も問題ありません。
持ち運びができる利便性
利点: モバイルルータータイプなら、カバンやポケットに入れて持ち運ぶことができます。
メリット: 自宅だけでなく、外出先やテレワーク、旅行先でも同じ環境でインターネットを利用できます。
引っ越し時の手続き不要
利点: 引っ越し時に新たな契約や工事の必要がなく、そのまま使い続けられます。
メリット: 頻繁に引っ越す学生や単身赴任の方、転勤の多い方に大きなメリットです。
契約手続きの簡便さ
利点: オンラインで完結する申込手続きが多く、来店や複雑な書類手続きが不要です。
メリット: 忙しい方でも、スマホやPCからわずか5〜10分程度で申し込み完了できます。
クレジットカードなしでも契約可能
利点: 一部のプロバイダでは、クレジットカードがなくても口座振替で契約できるサービスがあります。
メリット: クレジットカードを持っていない方や、カード決済を避けたい方にとって選択肢が広がります。
WiMAXが向いている人・向いていない人
これまでの情報を踏まえて、どんな人にWiMAXが合っているのか、またはあまり適していないのかを整理します。
WiMAXが向いている人
- 頻繁に引っ越す予定がある方
- 賃貸住宅に住んでいて工事ができない方
- 外出先でもインターネットを使いたい方
- 短期間だけネット環境が必要な方
- 主にWeb閲覧やSNS、メール、動画視聴程度の利用が中心の方
- すぐにインターネットを使い始めたい方
WiMAXが向いていない人
- オンラインゲームを頻繁にプレイする方
- 4K/8K動画を常時視聴する方
- 大容量ファイルの送受信が多い方
- 家族全員が同時にヘビーユーザーである家庭
- 常に安定した高速通信が必要な方
- 鉄筋コンクリートの建物内や地下での利用が多い方
- 山間部など電波の弱いエリアにお住まいの方
契約する前に確認すべきこと
WiMAXの契約を検討している場合、以下のポイントを必ず確認しましょう。
エリア確認
方法: 各プロバイダのWebサイトにあるエリア確認ツールで、自宅や職場、よく行く場所が対応エリア内かチェック。
注意点: エリア内でも建物の構造によっては電波が入りにくい場合があるため、可能であれば無料お試しサービスを活用しましょう。
実際の通信速度
方法: 口コミサイトやSNSでの評判を調査。できれば知人のWiMAXで実際に速度テストを行うのがベスト。
注意点: 同じエリアでも時間帯や天候によって速度が変わることを理解しておきましょう。
月額料金と実質コスト
方法: 月額料金だけでなく、初期費用、端末代金、解約時の費用も含めた総支払額を計算。
注意点: キャンペーン適用後の料金と、キャンペーン終了後の料金の差に注意。
契約期間と解約金
方法: 最低契約期間と、途中解約時の違約金の金額を確認。
注意点: プロバイダによって契約条件が大きく異なるため、必ず細かく確認しましょう。
公式キャンペーンとプロバイダ独自のキャンペーン
方法: 公式サイトだけでなく、複数のプロバイダのキャンペーン内容を比較。
注意点: キャッシュバック特典は受け取り条件や時期を必ず確認。
まとめ: WiMAXは「万能」ではなく「選択肢の一つ」
WiMAXは、工事不要で手軽に始められ、持ち運びにも便利なインターネットサービスですが、「どんな人にも最適」というわけではありません。
特に、安定した高速通信が必要なヘビーユーザーや電波環境が良くない場所での利用を考えている方は、光回線など他の選択肢も比較検討することをおすすめします。
一方で、頻繁な引っ越しがある方や工事ができない住居にお住まいの方、モバイル性を重視する方にとっては、デメリットを理解した上で上手に活用できれば、非常に便利なサービスとなるでしょう。
契約前には必ず無料お試しサービスを利用したり、利用シーンを想定して自分のライフスタイルに合っているかを見極めることが、後悔しない選択につながります。インターネット回線は日常生活に大きく影響するものだからこそ、慎重な判断が必要です。
免責事項: 本記事の情報は2025年3月時点のものです。サービス内容や料金プランは各プロバイダによって異なり、また予告なく変更される場合があります。最新情報は各プロバイダの公式サイトでご確認ください。
WiMAXおすすめプロバイダー比較表
※スマホで閲覧お方はスマホをヨコに向けて御覧くださいm(_ _)m
| プロバイダ | 3年間の総額費用 | 実質月額 | CB | 評判 | 備考 |
| BroadWiMAX | 126,626円 | 3,517円 | 0円 | 最新機種で契約可能 | |
| GMOとくとくBB |
125,280円 | 3,480円 | 5000円 | 最新機種も選べて月額も安い | |
| UQ WiMAX |
147,680円 | 4,102円 | 10,000円 | 最新機種も選べるが月額は基準値3年以上使うなら断然オトクです | |
| BIGLOBE WiMAX 2+ |
130,320円 | 3,620円 | 30,000円 選べる |
最新機種も選べて月額も安い | |
| カシモWiMAX | 133,368円 | 3,704円 | 0円 | 使用機種は限定される | |
| DTI WiMAX2+ |
129.670円 | 3,601円 | 0円 | オプション加入など条件あり | |
| 3WIMAX | 141,470円 | 3,929円 | 0円 | オプション強制の評判が悪い | |
| 家電量販店 | 154,752円 | 4,298円 | 0円 | オプション強制の評判が悪い | |
| au WIMAX | 159,312円 | 4,425円 | 0円 | 特にオトクなポイントもない |
※CB = キャッシュバックの略
※UQ Flatツープラス ギガ放題 3年での費用計算
キャンペーンでのキャッシュバックを差し引いて計算しています。
キャンペーンにより3年間の利用総額は若干の変動があります。
WiMAXおすすめキャンペーンの比較はこちら

