
Wi-Fiルーターのスペック表を見ても「何を基準に選べばいいかわからない」と感じていませんか?
ここでは、Wi-Fi6やWi-Fi7の主要技術。Wi-Fiルーター選びで性能を読み取るための情報をまとめます。
Wi-Fi規格の基礎知識
無線LAN規格の進化
Wi-Fi規格は「IEEE 802.11」という技術標準に基づいており、世代ごとに呼び方が変わっています。
| 呼称 | 正式規格名 | 策定年 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 4 | IEEE 802.11n | 2009年 | 最大600Mbps、2.4GHz/5GHz対応 |
| Wi-Fi 5 | IEEE 802.11ac | 2014年 | 最大6.9Gbps、5GHz専用 |
| Wi-Fi 6 | IEEE 802.11ax | 2019年 | 最大9.6Gbps、効率的な同時接続 |
| Wi-Fi 6E | IEEE 802.11ax | 2020年 | 6GHz帯対応 |
| Wi-Fi 7 | IEEE 802.11be | 2024年 | 最大46Gbps、超低遅延 |
理解のポイント: 新しい規格ほど高速ですが、接続する端末(スマホやPC)も同じ規格に対応している必要があります。Wi-Fi 6以降は後方互換性があるため、古い端末でも接続可能ですが、その端末の規格に合わせた速度になります。
アンテナ本数とストリーム数

ストリーム数の基本
ストリーム数とは、Wi-Fiルーターがデータを送受信する「通信経路の数」を指します。一般的にストリーム数=アンテナ本数と考えて問題ありません。
アンテナ数は、無線LANルーターに搭載されている物理アンテナの本数です。本数によって最大通信速度(理論値)が変わるのが特徴です。アンテナ数が多いほど通信速度は速くなり、より遠くまで電波が届きます。
表記の読み方:
- 「4×4」= 送信4本・受信4本のアンテナ(4ストリーム)
- 「8ストリーム」= 8本のアンテナで同時通信が可能
Wi-Fi規格別ストリーム数と通信速度
Wi-Fi 6(802.11ax)の場合
| ストリーム数 | 5GHz帯(80MHz) | 5GHz帯(160MHz) | 2.4GHz帯(40MHz) |
|---|---|---|---|
| 1ストリーム | 約600Mbps | 約1200Mbps | 約287Mbps |
| 2ストリーム | 約1200Mbps | 約2400Mbps | 約574Mbps |
| 4ストリーム | 約2400Mbps | 約4800Mbps | 約1147Mbps |
| 8ストリーム | 約4800Mbps | 約9600Mbps | 該当なし |
実用的な選び方:
- 一人暮らし・少数端末:2ストリーム程度で十分
- 家族利用・複数端末:4ストリーム以上を推奨
- 業務用・多数接続:8ストリーム以上が理想
重要な注意点: ルーターが8ストリーム対応でも、接続するスマホが2ストリーム対応の場合、実際の通信は2ストリームに制限されます。両方の性能を確認することが大切です。
アンテナの内蔵型と外付け型


アンテナは性能に差はありませんが、以下のような違いがあります。
- 外付けアンテナ: 角度調整が可能で、電波の向きを最適化しやすい
- 内蔵アンテナ: 見た目がすっきりし、設置場所を選ばない
どちらを選ぶかは、デザインの好みや設置環境で判断しましょう。
MIMO技術の進化
MIMOとは
MIMO(Multi-Input Multi-Output)は、複数のアンテナを使って同時にデータをやり取りする技術です。
従来のSU-MIMOの限界
従来のSU-MIMO(Single User MIMO)では、複数の端末に対して時分割で通信していました。つまり、ルーターが各端末に順番に電波を送るため、接続台数が増えると待ち時間が発生し、速度が低下していました。
MU-MIMOによる同時通信
MU-MIMO(Multi User MIMO)は、複数の端末と同時に通信できる技術です。
| 項目 | SU-MIMO | MU-MIMO |
|---|---|---|
| 通信方式 | 時分割(順番に通信) | 空間多重(同時通信) |
| 同時接続 | 1台ずつ | 最大4〜8台 |
| 速度への影響 | 台数増加で低下 | 一定速度を維持 |
Wi-Fi規格別の対応:
- Wi-Fi 5(11ac): ダウンロードのみ対応、最大4台同時接続
- Wi-Fi 6(11ax): アップロード・ダウンロード両対応、最大8台同時接続
- Wi-Fi 7(11be): 最大16台同時接続可能
効果を発揮する条件: MU-MIMOを活用するには、接続する端末(スマホやPCなど)もMU-MIMO対応である必要があります。iPhone 8以降、多くのAndroid端末が対応しています。
ビームフォーミング技術
ビームフォーミングとは
従来のWi-Fiルーターは全方位に電波を発信していましたが、ビームフォーミングは端末の位置を検知し、その方向に集中的に電波を送る技術です。
ビームフォーミングのメリット
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 通信速度の向上 | 電波が効率的に届くため速度が向上 |
| 接続の安定性 | 障害物の影響を受けにくくなる |
| 通信範囲の拡大 | 電波が遠くまで届きやすくなる |
MU-MIMOとの相乗効果: ビームフォーミングとMU-MIMOを組み合わせることで、複数端末への同時通信がより効率的になります。電波干渉を減らしながら、各端末に最適な電波を送ることができます。
対応状況: Wi-Fi 6(11ax)以降の端末はほぼ全てビームフォーミングに対応しています。古い端末でも効果を発揮する「ビームフォーミングW」機能を搭載したルーターもあります。

トライバンドの仕組み
デュアルバンドとトライバンドの違い
Wi-Fiルーターが利用できる周波数帯の数を「バンド数」と呼びます。
| タイプ | 周波数帯構成 | 特徴 |
|---|---|---|
| デュアルバンド | 2.4GHz + 5GHz | 標準的な構成、コストパフォーマンス良好 |
| トライバンド | 2.4GHz + 5GHz + 5GHz または 2.4GHz + 5GHz + 6GHz |
混雑を分散、多数接続に有利 |
各周波数帯の特性
| 周波数帯 | 速度 | 範囲 | 障害物 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 2.4GHz | 普通 | 広い | 強い | IoT機器、遠い部屋 |
| 5GHz | 速い | 狭い | 弱い | スマホ、PC、動画視聴 |
| 6GHz(Wi-Fi 6E/7) | 最速 | 狭い | 弱い | ゲーム、4K/8K動画、VR |
トライバンドのメリット:
- 端末を周波数帯ごとに振り分けることで、混雑を軽減
- 高速通信が必要な端末を6GHzや5GHzに、IoT機器を2.4GHzに配置
- バックホール(メッシュWi-Fiの中継通信)専用帯域として活用可能
選択のポイント: 接続する端末が10台以上ある場合や、4K/8K動画のストリーミング、オンラインゲームを頻繁に利用する場合はトライバンドが有効です。

Wi-Fi 7、Wi-Fi 6の革新技術
チャネルボンディング
複数の周波数チャネルを束ねて、通信帯域を拡大する技術です。
| チャネル幅 | 束ねるチャネル数 | 例え |
|---|---|---|
| 20MHz | 1チャネル | 片側1車線 |
| 40MHz | 2チャネル | 片側2車線 |
| 80MHz | 4チャネル | 片側4車線 |
| 160MHz | 8チャネル | 片側8車線 |
| 320MHz | 16チャネル | 片側16車線の超高速道路 |
注意点: チャネル幅が広いほど高速ですが、干渉のリスクも高まります。集合住宅などWi-Fi電波が密集している環境では、広いチャネル幅が使えない場合があります。
OFDMA(直交周波数分割多元接続)
Wi-Fi 6から導入された技術で、1つのチャネルを小さな単位(RU:Resource Unit)に分割し、複数の端末に効率的に割り当てます。
従来(Wi-Fi 5まで)の問題:
- 小さなデータを送る端末も、大きな帯域を独占
- 他の端末は待たされる
OFDMAの改善:
- 必要な分だけ帯域を割り当て
- 複数端末が同時に通信可能
- 待ち時間が減り、全体の効率が向上
効果が高い環境:
- IoT機器が多数接続されている環境
- 軽量なデータ通信が頻繁に発生する環境
- オフィスや公共施設など多数のユーザーが利用する場所
TWT(Target Wake Time)
Wi-Fi 6で導入された省電力技術です。ルーターと端末が「いつ通信するか」を事前に約束することで、端末は通信しない時間にスリープ状態に入れます。
メリット:
- スマートフォンのバッテリー持続時間が向上
- IoT機器の省電力化
- ネットワーク全体の効率化
効果を受ける端末:
- Wi-Fi 6対応のスマートフォン
- Wi-Fi 6対応のIoT機器
- ノートPCなどのバッテリー駆動端末
MLO(Multi-Link Operation)

MLOは、Wi-Fi 7で導入された画期的な機能です。従来は1つの周波数帯しか使えませんでしたが、複数の周波数帯を同時に使用できるようになりました。
MLOの動作モード
| モード | 説明 | メリット |
|---|---|---|
| STR(同時送受信) | 各周波数帯で独立して送受信 | 最大スループット、低遅延 |
| NSTR(非同時) | 周波数帯を切り替えながら送受信 | 省電力、干渉回避 |
| EMLSR(拡張単一無線) | 小型端末向けの効率的な運用 | スマホなどに最適 |
具体的な効果:
- 速度向上: 5GHz(160MHz、2ストリーム)+ 6GHz(320MHz、2ストリーム)の組み合わせで、Wi-Fi 6の約2.4倍の速度を実現
- 遅延削減: 混雑している帯域を避けて通信できるため、Wi-Fi 6比で最大25〜33%の遅延削減
- 信頼性向上: ある周波数帯で干渉が発生しても、他の帯域で通信を継続できる
4K-QAM(4096-QAM)
QAM(Quadrature Amplitude Modulation)は、電波に情報を載せる変調方式です。数字が大きいほど、一度に多くのデータを送れます。
| 規格 | QAM | 1シンボルあたりのビット数 | 改善率 |
|---|---|---|---|
| Wi-Fi 5 | 256-QAM | 8ビット | 基準 |
| Wi-Fi 6 | 1024-QAM(1K-QAM) | 10ビット | – |
| Wi-Fi 7 | 4096-QAM(4K-QAM) | 12ビット | Wi-Fi 6比で約20%向上 |
実用面での注意: 4K-QAMの効果は、電波状態が良好な環境で最大限発揮されます。距離が遠い場合や障害物が多い環境では、自動的に低いQAMに切り替わります。
Multi-RU(マルチリソースユニット)
Wi-Fi 6で導入されたOFDMA(直交周波数分割多元接続)をさらに進化させた技術です。
従来の問題点: Wi-Fi 6では、干渉や規制で使えない周波数があると、その部分は「使用不可」として空けておく必要がありました(プリアンブルパンクチャリング)。
Multi-RUの解決策: 使えない周波数を避けながら、複数の断片的な周波数を1つの端末に割り当てできるようになりました。
| 項目 | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 7(Multi-RU) |
|---|---|---|
| 干渉時の帯域利用 | 約25% | 約75% |
| データ帯域 | 基準 | 最大3倍 |
| 遅延削減 | – | Wi-Fi 5比で33%、Wi-Fi 6比で25%削減 |
実環境での効果: オフィスや集合住宅など、Wi-Fi電波が密集している環境で特に効果を発揮します。
320MHz幅チャネル
Wi-Fi 7では、6GHz帯で320MHz幅のチャネルを使用できます。これはWi-Fi 6の160MHz幅の2倍です。
| 規格 | 最大チャネル幅 | 対応周波数帯 |
|---|---|---|
| Wi-Fi 5 | 160MHz | 5GHz |
| Wi-Fi 6 | 160MHz | 5GHz、6GHz |
| Wi-Fi 7 | 320MHz | 6GHz |
道路に例えると:
- 80MHz:片側2車線の道路
- 160MHz:片側4車線の道路
- 320MHz:片側8車線の高速道路
チャネル幅が広いほど、一度に運べるデータ量が増え、高速通信が可能になります。
注意点: 320MHz幅を使用するには、6GHz帯が利用可能な地域であること、ルーターと端末の両方が対応していることが必要です。
Wi-Fi 7(WiFi7)とは?おすすめルーターとWi-Fi 7対応スマホ

スペック表の読み方実践
実際の製品例で理解する
Wi-Fi 6ルーターのスペック表を見てみましょう。
例:トライバンド Wi-Fi 6ルーター
| 項目 | スペック | 意味 |
|---|---|---|
| 規格 | Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax) | 2019年策定の最新規格 |
| 速度 | 5GHz-1:1201Mbps 2.4GHz:574Mbps |
合計約1.77Gbps(理論値) |
| ストリーム数 | 4×4(5GHz) 4×4(2.4GHz) |
各帯域で4本のアンテナを使用 |
| バンド | デュアルバンド | 2つの周波数帯を同時利用可能 |
| 技術 | MU-MIMO、ビームフォーミング、OFDMA | 複数端末の同時接続に最適化 |
スペックから読み取れる適性
このルーターが向いている環境:
- 家族2〜4人、接続端末15〜30台程度
- 4K動画ストリーミング、オンラインゲームの同時利用
- 2階建て以上の住宅(メッシュWi-Fi対応の場合)
速度の現実的な期待値: 理論値の約3〜5割程度が実効速度の目安です。この例では、実際には0.5〜1Gbps程度の速度が期待できます。
サンプル)
TP-Link WiFi ルーター 無線LAN WiFi6 AX1800 規格 1201 + 574Mbps WPA3 EasyMesh 対応 メーカー保証3年 Archer AX23V
Wi-Fi 6とWi-Fi 7の選択基準
現時点での選択指針
| チェック項目 | Wi-Fi 6を選ぶ | Wi-Fi 7を選ぶ |
|---|---|---|
| 予算 | 1万〜3万円 | 3万〜10万円以上 |
| 利用期間 | 3〜5年程度の使用 | 5年以上の長期利用 |
| 接続端末 | 現行のスマホ・PC | 2024年以降発売の最新端末 |
| 用途 | 一般的なネット利用、動画視聴 | 8K動画、VR/AR、クラウドゲーミング |
| 通信環境 | 標準的な家庭・オフィス | 多数端末が密集する環境 |
Wi-Fi 7の対応状況(2025年11月時点)
規格の状況:
- 2024年7月に正式規格化(IEEE 802.11be-2024)
- Wi-Fi Alliance認証プログラムは2024年1月開始
対応製品:
- ルーター:主要メーカーから複数製品が発売済み
- スマートフォン:一部のハイエンドモデルが対応開始
- PC:2024年以降の最新モデルで対応が進行中
選択のアドバイス:
- すぐに買い替え予定がない場合:Wi-Fi 6で十分な性能
- 最新技術を試したい・長期利用予定:Wi-Fi 7を検討
- コストパフォーマンス重視:Wi-Fi 6の成熟した製品群から選択
Wi-Fi 7ルーターサンプル)
TP-Link WiFi ルーター WiFi7 無線ルーター 高速 BE7200 10Gポート 5764+1376Mbps MLO EasyMesh HomeShield Archer BE450
よくある疑問と解決策
Q1: ストリーム数は多ければ多いほど良い?
A: 必ずしもそうとは限りません。
理由:
- 接続する端末のストリーム数が上限になる
- 8ストリームルーターでも、2ストリームのスマホなら2ストリームの速度
- ストリーム数が多いと消費電力も増加
推奨:
- 接続する端末の中で最もストリーム数が多い端末に合わせる
- 余裕を持って+1〜2ストリーム程度で十分
Q2: 外付けアンテナと内蔵アンテナ、性能差はある?
A: 性能差はほとんどありません。
選択基準:
- 外付けアンテナ: 角度調整で電波の方向を最適化したい場合
- 内蔵アンテナ: 見た目重視、スペースが限られている場合
どちらも同じストリーム数なら、基本の通信性能は同等です。
ただし、受信端末が壁を隔てていたり奥まった場所にある場合は延長ケーブルを伴う外付けアンテナが受信環境回線につながることがあります。親機となるWi-Fiルーターも外付けアンテナタイプで電波の方向を調整することで受信環境が回線されることがあります。
Q3: チャネル幅は常に最大値で使える?
A: 環境によって変動します。
チャネル幅の自動調整:
- 電波干渉が多い環境では、自動的に狭いチャネル幅に変更
- 例:320MHz → 160MHz → 80MHzと段階的に調整
最適な設定:
- 自動設定に任せるのが基本
- 集合住宅など混雑環境では、広いチャネル幅の恩恵を受けにくい
Q4: MU-MIMOは常に有効?
A: 条件を満たす必要があります。
有効化の条件:
- ルーター側がMU-MIMO対応
- 接続端末がMU-MIMO対応
- 同時に通信する端末が複数ある
- ルーターの設定でMU-MIMOが有効化されている
確認方法:
- スマホ:設定 → Wi-Fi → 詳細情報で規格を確認
- PC:デバイスマネージャー → ネットワークアダプターの仕様を確認
賢いルーター選びのチェックリスト
必須確認項目
- Wi-Fi規格
- 長期利用ならWi-Fi 6以上
- 予算に余裕があり最新技術を求めるならWi-Fi 7
- ストリーム数
- 接続端末の最大ストリーム数+予備1〜2本
- 一般家庭なら4ストリーム、多数接続環境なら8ストリーム
- バンド構成
- 標準的な使い方:デュアルバンド
- 多数端末・高負荷用途:トライバンド
- 対応技術
- MU-MIMO、ビームフォーミングは必須
- Wi-Fi 7ならMLO、4K-QAM、Multi-RUの有無を確認
- 有線LAN速度
- 光回線が1Gbps以上なら、2.5Gbps以上のポートが理想
用途別推奨スペック
一人暮らし・軽量利用
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| 規格 | Wi-Fi 6 |
| ストリーム数 | 2〜4ストリーム |
| バンド | デュアルバンド |
| 速度 | 合計1200〜2400Mbps |
| 予算目安 | 8,000〜15,000円 |
向いている用途:
- ネットサーフィン、SNS
- HD動画視聴
- 接続端末5台以下
バッファロー WiFi ルーター 無線 LAN Wi-Fi 6 11ax AX3000 2,401+573Mbps

ファミリー向け・標準利用
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| 規格 | Wi-Fi 6E |
| ストリーム数 | 4〜8ストリーム |
| バンド | デュアルバンドまたはトライバンド |
| 速度 | 合計4800〜6000Mbps |
| 予算目安 | 15,000〜35,000円 |
向いている用途:
- 4K動画ストリーミング
- 複数端末での同時利用
- オンライン会議
- 接続端末10〜20台
バッファロー ルーター 無線 LAN Wi-Fi 6E 11ax 6GHz AXE5400 トライバンド 6ストリーム 2401 + 2401 + 573 Mbps 有線 2.5Gbps

ゲーマー・ヘビーユーザー向け
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| 規格 | Wi-Fi 6EまたはWi-Fi 7 |
| ストリーム数 | 8ストリーム以上 |
| バンド | トライバンド必須 |
| 速度 | 合計10000Mbps以上 |
| 有線LAN | 2.5Gbps以上 |
| 予算目安 | 35,000〜100,000円 |
向いている用途:
- eスポーツ、オンラインゲーム
- 8K動画編集・配信
- VR/AR体験
- 大容量ファイルの頻繁な転送
- 接続端末20台以上
バッファロー WiFi ルーター 無線 LAN Wi-Fi 7 11be トライバンド 10ストリーム 11529 + 5764 + 688 Mbps 有線 10Gbps

法人・オフィス向け
| 項目 | 推奨スペック |
|---|---|
| 規格 | Wi-Fi 6以上(Wi-Fi 7推奨) |
| ストリーム数 | 8〜16ストリーム |
| バンド | トライバンド |
| 接続台数 | 30台以上対応 |
| セキュリティ | WPA3、ゲストネットワーク分離 |
| 予算目安 | 50,000円〜(複数台構成を推奨) |
重視すべき機能:
- 企業向けセキュリティ機能
- VLANサポート
- 管理画面の充実
- 複数台でのメッシュ構成
購入前の最終チェックポイント
1. 接続する端末の規格を確認
確認方法:
スマートフォンの場合
- iPhone:設定 → 一般 → 情報 → Wi-Fiアドレス付近
- Android:設定 → Wi-Fi → 詳細設定
主要端末の対応状況:
- iPhone 15シリーズ:Wi-Fi 6E
- iPhone 14以前(11〜14):Wi-Fi 6
- Galaxy S24シリーズ:Wi-Fi 6E(一部Wi-Fi 7対応機種あり)
- Pixel 8シリーズ:Wi-Fi 6E
PCの場合
- Windows:設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi → ハードウェアのプロパティ
- Mac:Optionキーを押しながらWi-Fiアイコンをクリック
2. 自宅のネット回線速度を確認
確認方法: 契約している光回線の速度をプロバイダーのサイトやスピードテストサイトで確認します。
| 回線速度 | ルーターに必要な有線LAN速度 |
|---|---|
| 100Mbps以下 | 1Gbps(1000Mbps)で十分 |
| 100Mbps〜1Gbps | 1Gbps推奨、2.5Gbps以上なら余裕 |
| 1Gbps〜2Gbps | 2.5Gbps必須 |
| 2Gbps〜10Gbps | 10Gbps推奨 |
重要: Wi-Fiがいくら高速でも、インターネット回線速度がボトルネックになります。回線速度に見合ったルーターを選びましょう。
3. 設置環境のチェック
確認項目:
| 環境要因 | 影響 | 対策 |
|---|---|---|
| 住宅の広さ | 電波の届く範囲 | メッシュWi-Fi検討 |
| 階数 | 縦方向の電波減衰 | 各階に設置または中継器 |
| 壁の材質 | コンクリートは電波を遮る | 見通しの良い場所に設置 |
| 周辺のWi-Fi | 電波干渉の可能性 | 5GHz/6GHz帯を優先 |
| 設置場所の高さ | 高い位置ほど広範囲 | 床から1〜2m程度が理想 |
4. セキュリティ機能の確認
最低限必要な機能:
- WPA3対応: 最新の暗号化規格
- ファームウェア自動更新: セキュリティ脆弱性への対応
- ゲストネットワーク: 来客用のWi-Fiを分離
あると便利な機能:
- ペアレンタルコントロール(子供のネット利用管理)
- VPNサーバー機能
- 不正アクセス検知・ブロック
今後の展望
Wi-Fi 8への動き
2025年11月現在、次世代規格であるWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)の策定が進められています。
予想される主な特徴:
- さらなる高速化(理論値100Gbps超)
- 超低遅延(1ms以下)
- AI活用による通信最適化
- より効率的な電力管理
策定予定: 2028年頃(予定)
6GHz帯の普及状況
日本国内の状況:
- 2022年9月に6GHz帯(5.925〜7.125GHz)の屋内利用が解禁
- Wi-Fi 6E、Wi-Fi 7対応機器が利用可能
世界の状況:
- 米国:フル6GHz帯(1.2GHz幅)が利用可能
- EU:多くの国でフル6GHz帯を開放
- アジア:国により対応状況が異なる
今後の見通し: 6GHz帯対応機器の増加により、より快適なWi-Fi環境が実現されることが期待されています。
IoT時代のWi-Fi
増加する接続機器:
- スマート家電(エアコン、冷蔵庫、洗濯機)
- スマートスピーカー
- セキュリティカメラ
- スマートロック
- スマート照明
- ウェアラブルデバイス
求められる性能:
- 多数端末の同時接続
- 安定した常時接続
- 低消費電力
- セキュリティの強化
Wi-Fi 6以降の技術(OFDMA、TWT、MU-MIMO)は、まさにこのようなIoT時代に対応した設計となっています。
まとめ
Wi-Fiルーター選びで最も重要なのは、自分の利用環境に合ったスペックを選ぶことです。
重要ポイントの再確認
- 規格は新しい方が高性能だが、端末も対応している必要がある
- Wi-Fi 6で現在は十分、将来性重視ならWi-Fi 7
- ストリーム数は接続端末の性能に合わせる
- 多ければ良いわけではなく、端末が2ストリームなら2ストリームが上限
- トライバンドは多数接続・高負荷環境で効果を発揮
- 一般家庭ならデュアルバンドでも十分な場合が多い
- MU-MIMO、ビームフォーミングは現代の必須技術
- これらが搭載されていない製品は避けるべき
- MLO、4K-QAM、Multi-RUはWi-Fi 7の主要技術
- 将来を見据えた投資として検討する価値あり
- 有線LAN速度も確認し、回線速度に見合ったものを選ぶ
- ギガ超え回線なら2.5Gbps以上のポート推奨
最後に
技術は日々進歩していますが、最新=最適とは限りません。自分の利用環境、予算、将来の拡張性を総合的に判断し、バランスの取れた選択をすることが重要です。





