
フレッツ光・光コラボ・独自回線・電力系回線
インターネットを快適に利用するために重要なのが「光回線選び」です。現在、日本ではさまざまな光回線サービスが提供されていますが、大きく分けて以下の4種類の回線が存在します。
- フレッツ光
- 光コラボレーション(光コラボ)
- 独自回線
- 電力系回線
それぞれの回線には特徴があり、どの回線が最適かは利用環境やニーズによって異なります。本記事では、これら4種類の光回線の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
フレッツ光

特徴
フレッツ光は、NTT東日本およびNTT西日本が提供する光回線サービスです。日本全国で広く普及しており、多くのプロバイダと組み合わせて利用することができます。
メリット
- 提供エリアが広い:全国対応で地方でも利用しやすい。
- プロバイダを自由に選べる:自分の好みに合わせたプロバイダ選択が可能。
- 安定した品質:NTTの設備を利用しているため、信頼性が高い。
デメリット
- 料金がやや高め:プロバイダ料金が別途かかるため、光コラボより割高になる場合がある。
- 契約が複雑:フレッツ光とプロバイダの両方と契約する必要がある。
光コラボレーション(光コラボ)

特徴
光コラボは、フレッツ光の回線を利用しながら、他の事業者が独自のプランやサービスを提供する仕組みです。ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光などがこれに該当します。
メリット
- フレッツ光と同じ回線品質:回線自体はフレッツ光と同じなので安定している。
- スマホとのセット割が充実:携帯キャリアとのセット割で通信費を節約可能。
- 手続きが簡単:プロバイダと一体化しており、契約がシンプル。
デメリット
- プロバイダの選択肢が限られる:提供元の事業者が指定するプロバイダしか選べない。
- 混雑時に速度低下の可能性:事業者ごとの設備増強状況により、混雑時の速度に差が出ることがある。
独自回線
特徴
独自回線は、NTTのフレッツ光とは異なり、事業者が独自に敷設・運用する光回線です。NURO光やauひかり、J:COM光が代表的なサービスです。
メリット
- フレッツ光より高速な回線:NURO光は最大2Gbps、auひかりは5Gbps/10Gbps対応エリアあり。
- 混雑が少なく安定性が高い:フレッツ光系よりも独自の設備を利用するため、回線混雑が起こりにくい。
- 独自のキャンペーンが充実:事業者ごとに魅力的なキャッシュバックや割引が用意されている。
デメリット
- 提供エリアが限定的:全国対応しておらず、一部の地域では利用できない。
- 選べるプロバイダが少ない:基本的に回線事業者の指定するプロバイダを利用することになる。
電力系回線
特徴
電力会社が提供する光回線で、各地域の電力会社グループが運営しています。代表的なサービスには「eo光(関西電力系)」「メガ・エッグ(中国電力系)」「コミュファ光(中部電力系)」などがあります。
メリット
- 地域密着型の安定した回線:提供エリア内では品質が高く、安定した通信が可能。
- 料金が比較的安い:独自回線を持っているため、フレッツ光系よりコストが抑えられることが多い。
- キャンペーンや割引が豊富:新規契約での割引やキャッシュバックが充実。
デメリット
- 利用できるエリアが限られる:提供地域が特定のエリアに限定されている。
- 全国対応ではないため引っ越し時に不便:転居すると解約しなければならないことが多い。
比較表
光回線の種類比較:NTT回線と独自回線
回線タイプ別サービス一覧
| 回線タイプ | サービス名 | 提供エリア | 最大速度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| NTT回線(フレッツ光系) | ||||
| フレッツ光 | 全国 | 最大10Gbps | NTT東西が提供する基本サービス、プロバイダ契約が別途必要 | |
| ドコモ光 | 全国 | 最大10Gbps | NTTドコモが提供、ドコモスマホとのセット割あり | |
| ソフトバンク光 | 全国 | 最大1Gbps | ソフトバンクが提供、ソフトバンクスマホとのセット割あり | |
| ビッグローブ光 | 全国 | 最大1Gbps | BIGLOBEが提供、auスマホとのセット割あり | |
| OCN光 | 全国 | 最大1Gbps | OCNが提供するフレッツ光コラボ | |
| @nifty光 | 全国 | 最大1Gbps | @niftyが提供するフレッツ光コラボ | |
| So-net光プラス | 全国 | 最大1Gbps | So-netが提供するフレッツ光コラボ | |
| DTI光 | 全国 | 最大1Gbps | DTIが提供するフレッツ光コラボ | |
| excite光 | 全国 | 最大1Gbps | exciteが提供するフレッツ光コラボ | |
| 楽天ブロードバンド | 全国 | 最大1Gbps | 楽天が提供するフレッツ光コラボ、楽天ポイント還元あり | |
| 独自回線 | ||||
| NURO光 | 関東・東海・関西・九州の一部 | 最大10Gbps | So-netが提供する高速光回線 | |
| auひかり | 主要都市 | 最大10Gbps | KDDIが提供、auスマホとのセット割あり | |
| J:COM NET | 関東・関西・九州の一部 | 最大5Gbps | ケーブルテレビ回線を利用、テレビとのセットが人気 | |
| eo光 | 関西地方 | 最大10Gbps | 関西電力グループが提供する独自回線 | |
| コミュファ光 | 東海地方 | 最大10Gbps | 中部電力グループが提供する独自回線 | |
| メガ・エッグ | 中国地方 | 最大10Gbps | 中国電力グループが提供する独自回線 | |
| BBIQ | 九州地方 | 最大10Gbps | 九州電力グループが提供する独自回線 | |
| ピカラ | 四国地方 | 最大10Gbps | STNetが提供する四国地方の独自回線 | |
| @TCom(アットティーコム) | 関東地方 | 最大1Gbps | 東京ガスグループが提供する独自回線 | |
| FUSION(フュージョン) | 首都圏 | 最大10Gbps | アルテリア・ネットワークスが提供するマンション向け回線 |
NTT回線(フレッツ光系)と独自回線の比較
| 項目 | NTT回線(フレッツ光系) | 独自回線 |
|---|---|---|
| 提供エリア | 全国規模でカバー | 地域限定が多い |
| 最大速度 | 最大1Gbps〜10Gbps | 最大2Gbps〜10Gbps(サービスによる) |
| 実測速度 | 一般的に中程度 | 一般的に高速(サービスによる) |
| 料金 | 中程度 | 安いものから高いものまで様々 |
| 工事 | 統一された工事方法 | サービスごとに異なる工事方法 |
| 携帯セット割 | 各社提供あり | 一部サービスで提供 |
| メリット | ・提供エリアが広い<br>・引っ越し時の手続きが比較的簡単<br>・サービス提供会社の選択肢が多い | ・高速通信が可能なサービスが多い<br>・独自のキャンペーンがお得なことがある<br>・地域特化型サービスの場合、地域サポートが充実 |
| デメリット | ・実測速度が独自回線より遅いことがある<br>・回線混雑の影響を受けやすい | ・提供エリアが限られている<br>・引っ越し時に解約が必要になる場合がある<br>・工事に時間がかかるケースがある |
地域別の独自回線サービス
| 地域 | 主な独自回線サービス |
|---|---|
| 北海道 | auひかり |
| 東北 | auひかり、光@ネクスト(宮城) |
| 関東 | NURO光、auひかり、J:COM NET、@TCom、FUSION |
| 甲信越・北陸 | auひかり |
| 東海 | NURO光(一部)、auひかり、コミュファ光 |
| 関西 | NURO光、auひかり、J:COM NET、eo光 |
| 中国 | auひかり、メガ・エッグ |
| 四国 | auひかり、ピカラ |
| 九州 | NURO光(一部)、auひかり、J:COM NET(一部)、BBIQ |
| 沖縄 | auひかり(一部) |
注意事項
- NTT回線(フレッツ光系)サービスは、基本的にはNTT東西の設備を利用しているため、提供エリアや速度に大きな差はありません
- 独自回線サービスは、提供会社が独自に敷設した回線を使用しているため、エリアや速度、料金体系に大きな違いがあります
- 独自回線サービスは地域を限定して提供されることが多いですが、そのエリア内では高速通信が可能なケースが多いです
- 独自回線サービスの中には、電力会社系のサービスが多く、地域に根ざしたサポートが充実している場合があります
- マンション・アパートなどの集合住宅では、建物の設備状況により利用できるサービスが限られる場合があります
- 引っ越しを予定している場合は、引っ越し先でも同じサービスが利用できるかどうかを事前に確認することをおすすめします
どの光回線を選ぶべき?
- 全国対応で安定性重視なら → フレッツ光、光コラボ
- セット割や契約の簡単さを求めるなら → 光コラボ
- 速度重視・ゲーマーなら → 独自回線(NURO光・auひかり)
- コスパと安定性を求めるなら → 電力系回線
それぞれの回線には特徴があり、利用状況によって最適な選択肢が変わります。本記事を参考に、自分に合った光回線を選んでください!
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