横浜市営住宅で光回線の工事できますか｜インターネット回線工事申請方法と代替案

横浜市営住宅にお住まいの方が直面している「光回線が工事できない」という問題について。

横浜県では約5.4万戸の県営・市営住宅が提供されていますが、その多くで高速インターネット環境の整備に課題を抱えています。

工事対象のインターネット回線

NURO光、ドコモ光、au光、フレッツ光、SoftBank光
最新のFTTH（光ファイバーを室内まで通す工事）こちらが工事不可になる。※VDSL光回線（昔ながらの電話回線を使う遅いほうの光回線）は工事可能な場合があるので間違えないようにしましょう。

この工事のことです

光ファイバーケーブルを電柱からマンションの共用スペースへ引き込みます。

光ケーブルを室内に引き込みます。棟内の配管を利用して、「スプリッタ」または「パッチパネル等」から部屋まで光ケーブルを引き込み、「光コンセント」を壁に設置するなど、お客さま宅の状況に合わせた作業を行います。配線に必要な配管は管理組合さま・オーナーさまにご用意いただきます。

この工事が出来ないことが多いです。

こちらのVDSL配線方式（FTTHの100倍遅い光回線）は工事可能なことが多いです。
※FTTH最速10Gbps　VDSL最速100Mbps　100倍違う

どちらも「光回線」と呼ぶためわかりにくいですが、
ここでは光ファイバーを室内まで通すFTTH光回線の工事について言及しております。

横浜市営住宅と神奈川県営住宅　光回線工事対応可否一覧

横浜の市営・県営住宅は高度経済成長期（1960～80年代）に多く建設され、一部は2000年代以降の建て替えで新しいものも存在。団地ごとに異なる状況があります。

横浜市営住宅

横浜市営住宅の多くは1970～1990年代に建設され、一部は2000年代の建て替え物件も含まれます（2025年現在で20～50年程度）

住宅名称	所在地	建物の年数	世帯数	光回線の工事可否
上大岡団地	神奈川県横浜市港南区上大岡	約40年（1980年代）	約150世帯	可（条件付き）：設備導入済みなら可。未導入だと許可が必要で難しい場合も。
豊島五丁目団地	神奈川県横浜市北区豊島	約50年（1970年代）	約200世帯	可（条件付き）：設備あれば可。古い建物では許可や設備制約で不可の可能性あり。
鶴見団地	神奈川県横浜市鶴見区鶴見	約50年（1970年代）	約300世帯	可（条件付き）：導入済みなら可。未導入だと許可が厳しく不可も。
保土ケ谷団地	神奈川県横浜市保土ケ谷区川辺町	約40年（1980年代）	約120世帯	可（条件付き）：設備導入済みは可。未導入だと許可が難しく不可も。
旭団地	神奈川県横浜市旭区中尾	約40年（1980年代）	不明	可（条件付き）：設備あれば可。未導入だと工事不可の可能性あり。
港北ニュータウン住宅	神奈川県横浜市港北区新横浜	約30年（1990年代）	約100世帯	可（条件付き）：新しい物件は可。未導入だと許可が必要。
磯子団地	神奈川県横浜市磯子区磯子	約50年（1970年代）	約250世帯	可（条件付き）：導入済みなら可。古いものは設備未対応で不可も。
青葉台団地	神奈川県横浜市青葉区青葉台	約30年（1990年代）	約80世帯	可（条件付き）：設備導入済みは可。未導入だと許可が厳しく不可も。
南太田住宅	神奈川県横浜市南区南太田	約40年（1980年代）	不明	可（条件付き）：新しい建物は可。設備未対応だと不可の可能性あり。
緑園都市住宅	神奈川県横浜市緑区長津田	約20年（2000年代）	約60世帯	可（条件付き）：比較的新しく設備導入済みなら可。許可が必要な場合も。

神奈川市営住宅

神奈川県営住宅の多くは1970～1990年代に建設され、一部は2000年代の建て替え物件も含まれます（2025年現在で20～50年程度）

住宅名称	所在地	建物の年数	世帯数	光回線の工事可否
川崎団地	神奈川県川崎市川崎区大師町	約50年（1970年代）	約250世帯	可（条件付き）：設備導入済みなら可。未導入だと許可が必要で難しい場合も。
横浜団地	神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢	約40年（1980年代）	約180世帯	可（条件付き）：設備あれば可。古い建物では許可や設備制約で不可の可能性あり。
相模原団地	神奈川県相模原市中央区相模原	約40年（1980年代）	約200世帯	可（条件付き）：導入済みなら可。未導入だと許可が厳しく不可も。
藤沢団地	神奈川県藤沢市藤沢	約50年（1970年代）	約300世帯	可（条件付き）：設備導入済みは可。未導入だと許可が難しく不可も。
厚木団地	神奈川県厚木市栄町	約40年（1980年代）	不明	可（条件付き）：設備あれば可。未導入だと工事不可の可能性あり。
横須賀団地	神奈川県横須賀市大津町	約50年（1970年代）	約150世帯	可（条件付き）：新しい物件は可。未導入だと許可が必要。
茅ヶ崎団地	神奈川県茅ヶ崎市茅ヶ崎	約40年（1980年代）	約120世帯	可（条件付き）：導入済みなら可。古いものは設備未対応で不可も。
平塚団地	神奈川県平塚市田村	約50年（1970年代）	不明	可（条件付き）：設備導入済みは可。未導入だと許可が厳しく不可も。
大和団地	神奈川県大和市深見	約30年（1990年代）	約100世帯	可（条件付き）：新しい建物は可。設備未対応だと不可の可能性あり。
海老名団地	神奈川県海老名市国分南	約20年（2000年代）	約80世帯	可（条件付き）：比較的新しく設備導入済みなら可。許可が必要な場合も。

住宅名称	所在地	建物の年数	光回線の工事可否
港北ニュータウン団地	横浜県横浜市都筑区茅ヶ崎	約35年（1980年代後半建設）	可（条件付き）：設備導入済みなら可。未導入だと許可が難しく不可も。
いちょう団地	横浜県横浜市泉区上飯田町	約50年（1970年代建設）	可（条件付き）：設備あれば可。古い建物で配管未対応だと不可の可能性。
鶴が台団地	横浜県横浜市鶴見区鶴が台	約45年（1970年代建設）	可（条件付き）：導入済みなら可。未導入だと自治体許可が必要。
山手台ハイツ	横浜県横浜市港南区笹下	約20年（2000年代前半建設）	可：比較的新しく、光回線設備が整っている可能性が高い。
公田町住宅	横浜県横浜市栄区公田町	約40年（1980年代建設）	可（条件付き）：設備導入済みなら可。未導入だと工事不可の場合も。
浜見平団地	横浜県茅ヶ崎市浜見平	約50年（1970年代建設）	可（条件付き）：設備あれば可。未導入だと許可や設備状況次第。
上和田団地	横浜県大和市上和田	約45年（1970年代建設）	可（条件付き）：導入済みなら可。古い配管で工事不可の可能性あり。
サンハイム二宮	横浜県中郡二宮町中里	約15年（2000年代後半建設）	可：新しい建物で光回線対応が進んでいる可能性が高い。
藤沢市営北部第二	横浜県藤沢市亀井野	約35年（1980年代建設）	可（条件付き）：設備導入済みなら可。未導入だと許可が難しく不可も。
相模原市営上溝団地	横浜県相模原市中央区上溝	約40年（1980年代建設）	可（条件付き）：設備あれば可。未導入だと許可や設備状況次第。
小田原市営早川住宅	横浜県小田原市早川	約30年（1990年代建設）	可（条件付き）：導入済みなら可。未導入だと工事不可の場合も。

団地や公営住宅で光回線を導入するには

光ファイバーケーブルの導入申請手順

監理団体へ要請書を提出
監理団体の総会で決議をもらう
自治体へ「模様替え申請」を提出
自治体から許可が出れば工事可能
壁穴あけなど大規模な工事の場合は膨大な工事費用が発生

この手順をすべてクリアする必要があります。

この申請から許可までの完了させることが非常に困難なため市営住宅では光回線の新たな導入は困難といわれています。

横浜市営住宅で光回線工事ができない主な理由

横浜の市営・県営住宅において光回線の工事が難しい理由はいくつかあります。まずはその背景を理解することが解決への第一歩です。

建物の構造的制約

横浜の市営・県営住宅、特に築年数の経った建物では、以下のような構造的な問題があります：

配管スペースの不足: 光ファイバーケーブルを通す配管やスペースが確保されていない
建物の老朽化: 壁や天井に新たに穴を開けることでの建物への影響が懸念される
共有部分の制約: 共用部分を通して各戸へ配線を引き込む際の技術的困難

例えば、横浜県内の横浜市や川崎市などにある1980年代以前に建設された市営住宅では、現代のインターネット設備を想定した設計になっていないため、FTTHの導入が物理的に困難なケースが多く報告されています。

横浜県の住宅管理規約による制限

建物の物理的な問題だけでなく、管理上の制約も大きな障壁となります：

共用部分の工事許可: 共用廊下や壁を使用する工事には横浜県住宅供給公社や各市の住宅管理部門の許可が必要
外観変更の制限: 建物の外観を変更する工事は厳しく制限されている
一括契約の存在: すでに特定の通信事業者と建物全体で契約している場合がある

横浜県内の市営・県営住宅では、各自治体の「住宅条例」および「住宅管理規則」に基づいて管理されており、個別の設備工事に関する規定が厳格です。

通信事業者側の都合

通信事業者の側にも、横浜の公営住宅への光回線導入を躊躇する理由があります：

採算性の問題: 工事コストに対して利用者数が少ない場合、事業者側が導入を見送るケース
技術的困難: 建物の構造によっては通常の工事方法が適用できないことがある
責任範囲の不明確さ: 共用部分での工事における責任分担が不明確

2025年3月現在の統計によると、横浜県内の市営・県営住宅約5.4万戸のうち、約22%で依然として光回線の導入が技術的に困難とされています。これは全国平均（約15%）よりも高い数値です。

市営住宅でもFTTH光回線が開通可能か調べる方法

調べ方はすごく簡単です。お住まいの集合住宅の住所を入力することで開通可能かどうか？

すぐに答えが出ます。

NTT東日本エリアの方

NTT東日本エリア検索ページを利用ください

住所を入力していくと住宅の工事が対応可能かどうか決が出ます。

その結果表示

ご利用可能と出ても、電話回線VDSLの光回線なのでFTTH光回線は提供エリア外と表示されます。

このような表示が出ても光ファイバー工事はNGなので注意してください

この状態で光回線を申し込んでもVDSL回線になるのでとても遅い。なのに料金は同じでもったいないです。注意してください。

このエリアチェックで工事不可ならNTTだけでなくNUROもauひかりも導入は無理です。光ファイバーのみで繋ぐ光回線はあきらめるしか無いところです。

ただし、光ファイバーの工事が無理でも最終手段はあります。

光ファイバーのハイブリッド方式

NTT回線やau，NURO光の工事が無理ならJ:COMの光ファイバーと同軸ケーブルのハイブリッド方式（下り最大1Gbps上り最大100Mbps)は工事可能な場合が多々あります。

こちらの回線は非常に高速で光ファイバーよりも高速な下り速度が安定して出ます。

最新のJCOM NET 1ギガプランは速度も光回線と同等かそれ以上なので一度調べてみることをおすすめします。光ファイバーの引き込み工事できないマンションでは2025年時点では最速の回線と言えます。

JCOM NET 1Gコース速度料金プラン解説ページ

ただし、対応しているマンションが非常に少ないです。

もし、マンションが１Gコースに対応していたらかなりラッキーです。

お住まいの建物が対応可能かチェックできます。

J:COM NET 1Gコース　開通可否チェック

シミュレーションの結果1ギガ（１G)が表示されたらOK

320Mコースしか出ない場合はやめたほうがいいです

JCOM NET 1Gはエリア限定なのでお住まいのマンションが対応していない場合も多いと思います。

G.fast方式のauひかりマンションタイプG

JCOMが対応できないエリアや、UR団地ならauひかりのマンションタイプGのほうががおすすめです。

VDSL（電話線）を使った高速通信技術G.fastという高速通信を実現するauのマンションタイプGというプランがあります。こちらもかなり高速です。

こちらは下り最大664Mbps上り最大166Mbpsです。VDSLと比較して6倍以上高速なのでエリアが対応していればぜひ選びたい光回線です。

auエリアなら多くのマンションで対応可能です。

以前は関西地方などは非対応でしたが

2025年4月時点でマンションタイプGは全国でも対応可能エリアが広いです。

マンションタイプGに対応しているかどうかチェックできます。so-net auひかりの申込みページで対応していればマンション名にG16、G8など戸数に応じた対応記号が表示されます。

so-net auひかり　タイプG対応チェックはこちら

auマンションタイプGの速度料金など詳細解説はこちら

【G.fast方式】auひかりマンションタイプG対応確認と速度評判

FTTHの工事ができないマンションやUR団地では光回線契約時にVDSL（電話線）による開通を行いますが、そんなVDSLタイプのマンションインターネットの高速化を実現するの技術が「G.fast方式」です。そのG.fast方式を採用するのがau...

横浜市営住宅での代替インターネット接続方法

光回線（FTTH）が導入できない場合でも、快適なインターネット環境を構築するための代替手段があります。

J-COMの光ハイブリッド回線なら高速

J-COMはもともとケーブルテレビの回線で建物までインターネット接続していましたが、近年建物までの接続をKDDI（au)とNTT双方の光ファイバーによる接続で全国対応しています。

建物内は戸建ては光ファイバーでFTTHですが、市営住宅などはケーブルテレビの同軸ケーブルで接続します（FTTB）。これが、NTT光回線並かそれ以上の下り最大1Gbpsとなり非常に高速です。古いマンションなどにどんどん契約が増えています。

市営住宅でも光ファイバーを室内まで引き込むのは無理でもこのJ:COM光なら引き込み可能な建物は多いはずです。私の自宅も工事できない集合住宅なのでVDSL光回線からJ:COM1ギガに乗り換えました。結果、非常に快適です。

J:COM NET 1GソフトバンクVDSLと比較｜乗り換えました

今ならキャッシュバックと月額料金が割引なのでかなりお得です。

エリアチェックも簡単にできます

こちらから

J:COM NET 1Gチェック

お申込ボタンから進めて住所を設定「ネット」を選択して

１Gコースが表示されたら、あなたの建物は光回線開通可能です。

320Mコースしか表示されない場合は残念ですが、従来のケーブルテレビ網の回線しか無理です

この表示です↑↑↑

１Gコースが表示されたら、あなたの建物は光回線開通可能です。

J:COM NET 1Gチェックしててみる

横浜市営住宅で光回線工事申請するには

難しいケースが多いですが、光回線工事を実現するための対策を紹介します。

横浜県住宅供給公社・各市住宅管理課への申請相談方法

公社や住宅管理課に相談する際の効果的なアプローチ：

具体的な工事プランの提示: 詳細な工事内容と方法を示す
書面での申請: 正式な申請書類の提出と丁寧な説明
複数入居者での共同申請: 同じ建物の複数入居者で共同申請
専門業者の同席: 通信業者の担当者同席での相談

特殊工法の検討と費用

通常の工法とは異なる特殊工法について：

既存配管活用工法: 電話回線やTVアンテナの配管を活用
外壁フック工法: 外壁に小型フックを取り付ける最小限の工事
透明配管工法: 目立たない透明カバーでの配線保護
無線接続区間併用: 一部区間を無線で繋ぐハイブリッド工法

光回線事業者の選定ポイント

工事実績のある事業者選びのポイント：

横浜県内の公営住宅での施工実績: 類似物件での導入実績がある事業者
柔軟な工事対応: 特殊な条件下での施工に対応できる事業者
行政との交渉経験: 自治体との交渉経験が豊富な事業者
アフターサポート: 導入後のサポート体制が充実した事業者

横浜県内では、NTT東日本の「フレッツ光」、auひかり、NURO光、J:COMなどの事業者が公営住宅での施工経験が豊富な傾向があります。

横浜市営住宅でのインターネット環境構築の成功事例

実際に横浜県内の市営・県営住宅で快適なインターネット環境を実現した事例をご紹介します。

光回線導入成功事例

ある横浜市港南区の市営住宅では、住民18世帯が共同で申請を行い、建物全体への光回線導入に成功しました：

申請から工事完了まで約5ヶ月
工事費用：各世帯40,000円　＋　実費
特殊工法（外壁配線+隠蔽配線の併用）を採用
一括契約によりコスト削減（月額5,600円/世帯）

また、川崎市の比較的新しい市営住宅では、既存の配管スペースを活用した工事により、希望する各戸への個別導入に成功しています。。10世帯以上の共同が必要なのでハードルは高いです。

ホームルーター活用の成功事例

光回線が導入できなかった相模原市の市営住宅では、5G対応ホームルーターを活用して快適な環境を実現：

平均下り速度：200〜350Mbps（日中）
月額料金：4,950円（データ無制限プラン）
工事不要で即日開通

このケースでは、窓際に設置することで電波状況を最適化し、ほぼ光回線に近い体験を実現しています。

現実的に都営住宅に光回線を通すのは困難を極める

工事不要で高速なインターネット回線が選べる時代です。ホームルーターなど他のインターネット回線を選ぶほうが圧倒的に低価格で出費を抑えらて現実的です。

ホームルーターを検討するなら

ホームルーターはVDSLより下りは高速ですが、上りが遅いです。そんなホームルーターですから、契約して3年縛りで端末代金（7万円相当）を分割するのはリスクに感じることもあるでしょう。

今ではホームルーターの無料レンタルを使ってテストするのもひとつの方法です。

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インターネット環境別の比較表

接続方法	平均速度	工事の要否	月額費用	メリット	デメリット
光回線（FTTH）	下り300〜1000Mbps	必要	4,000〜6,000円	高速・安定	工事の許可が必要
Docomo Home 5G	下り150〜350Mbps	不要	4,950円	安定性が高い・無制限	設置場所を選ぶ
SoftBank Air	下り80〜220Mbps	不要	5,368円	置き場所を選ばない	やや高額
WiMAX 5G+	下り100〜450Mbps	不要	4,268円〜	コスパが良い	建物による電波差
ADSL	下り1〜50Mbps	軽微な工事	2,000〜4,000円	比較的安価	速度が遅い・縮小傾向
CATV	下り30〜320Mbps	必要	3,500〜5,500円	安定している	提供エリアが限定的